自宅でも施設でも、介護する側とされる側、どちらも非常にストレスがたまるものです。
病状や年齢によって介護する側にかかる負担は様々ですが、病気や怪我と闘っている患者さんも負担を感じているのは同じです。
そこでレクリエーションを通してコミュニケーションを取り、そのストレスの軽減を図りましょう。

介護中に特にオススメのレクリエーションは、風船バレーです。
重いものが持ちづらい方や筋力が弱っている方でも、少しの力で遊ぶことができます。
介護中の気分が落ち込みがちな時に、楽しい、おもしろいと思えることはとても重要なことです。
また、遊びながら身体機能の改善を見込めるだけでなく、コミュニケーションをとることにも役立ちます。
風船を相手にトスする際に、相手とアイコンタクトをとると同時に、相手の表情や状態を確認します。
一体感が生まれ、今まで気づかなかった相手の表情にも気づけるかもしれません。
施設であれば、入居者同士の親しくなれるきっかけにもなるでしょう。
身体を使ったレクリエーションだけでなく、頭を使ったレクリエーションも必要です。
身体の自由が利きづらい方でも、トランプやオセロ、将棋、パソコンやテレビを使うゲームなど、趣味嗜好に合ったものを、豊富な種類の中から選ぶことができます。
頭や、言葉、指先を使った遊びをすることで脳が活性化し、認知症の予防やその進行を食い止めることができると言われています。
しかし、どうしてもどのようなレクリエーションが良いのか思い浮かばないという場合もあるでしょう。
そういうときは、ひとまず他の介護現場で人気のあるものを取り入れて反応をみてみると今後の参考になるはずです。

人によってはレクリエーションのレベルが簡単すぎて自尊心を傷つけられているように感じられたり、あるいは難しすぎてやる気を失わせたりしてしまうこともあります。
相手への敬意を忘れないことと、本人の意志が尊重されているか、に注意しながら楽しく介護と向き合っていくことが大切です。